2017. 06/14-8泊10日
ジュノー、アイスケイブとアラスカ定番コース周遊!
デナリとタルキートナ
今日のドライバーはちと変わっていました。
落ちぶれたロックスターという感じ(だいぶ失礼)。
今までハイテンションの人が多かったので、こんだけテンション低い人もいるんだなあと、妙にほっとした。
さらに驚異なのは皆がダウンとか着てるのに、半袖のシャツ一枚なんですよねえ。
公園内では色々なバスとすれ違います。
これはカンティシュナへ行くバス。
これは公園内にある最も人気で予約を取るのが大変なロッジ、キャンプデナリのバス。
デナリ(マッキンリー)がドーンと来ましたあ。
ドライバーは午後には曇ってしまうから今のうちに写真を、と。
ストーニーヒル。
公園で最もデナリに近づくポイントです。
最もポピュラーなウィルダネスツアーはここで引き返します。
ストーニーヒルから15分くらい先に行ったところがアイルソンビジターセンター。
外にはゆっくりできるテーブルと椅子、中はデナリの立体地図や自然に関する展示など。
トイレもあります。
ここに着いた頃には、既にデナリはどこやら姿をくらましてしまいました。
展示だけでなく、奥深い言葉も。
ここを訪れた人が皆これを読んで、実践してくれることを願います。
心に語りかけるようなこんなのも。
うんうん。
確かにここでこれを読むと響く。
この後さらにワンダーレイクまで行きました。
カンティシュなまでは遠すぎるしデナリはもう見えないし、ワンダーレイクまでがいいんじゃないかということで。
で、想像と違って戸惑ったんですが、バスは湖畔に停まる訳じゃなくそこからちょっと車道を歩いていくと、湖畔に出る。
湖畔はジャスト湖畔で、ここからハイキングトレイルがある訳じゃなく、また車道を歩いて行かないといけない。
その車道は視界がないのでいまいち不安になる。
そしてすでにデナリは雲の中で寒い・・・っていう状況で、結局同じバスに乗って折り返すことにしました。
無計画にシャトルバスに乗るべきじゃない。
私の今回最大の反省というか学んだことであります。
帰り道、天気がどんどん悪くなってきました。
バスストップに限らず、途中でちょこちょこ人を拾いながら戻ります。
天気が悪いからもう帰ろう、なんてことができるのがシャトルバスのいいところ。
帰り道、また別の子連れグリズリーに会いました。
子熊はまた2匹。
「かってにシロクマ」も2匹でしたね。
6月は可愛い盛りの子熊が見れて、いいシーズンかも!
今日はグランドデナリからブラフスへ移ります。
グランドの姉妹ホテルで、町に向かって下る途中にあります。
こんな風に2階建ての棟が斜面に幾つも建っています。
今回は、またまたしろくまさんの”顔”で、できたばかりの新館に泊めて頂きました。
しかも一番前方の2階の角部屋!
バルコニーからの眺めも最高。
グランドデナリよりだいぶ位置的には低いので、川でラフティングしているのも見えます。
かえすがえす悔やまれるのは、部屋で飲む缶ビールを買っておかなかったこと・・・。
日本みたいにどこでもビールを売ってる訳じゃないので、あらけじめ用意しておいて、部屋に入ったら即、空の冷蔵庫に入れるべきなのです。
アラスカで慣れるべきはチップの次に「ビールは酒屋で」買うことですね。
部屋はさすがにきれいでおしゃれ。
新館の部屋だけを比べればグランデよりいいです。
どうしても外でビール飲みたい。
ブラフスではバー&レストランに併設したテラスがあるので、ここで景色を楽しみながら飲めます。
残念ながらこのグラスごと部屋へもって行くことは許されません。
シンプルな肉料理はここでも正解。
私はいつもポテト要らないから何か代わりに、って頼むんですが、今回はでっかいブロッコリーが来ました。
今日はパークコネクションのバスでタルキートナへ向かいます。
朝7時発だけど朝食が食べられるカジュアルなカフェはすでに開いています。
ガイドが乗るトイレ付きバスはサービスよく安心快適。
途中、ムースストップがありました。
ムースは森のあるところならどこでもいます。
今日は今までで一番天気が悪く、霧が立ち込め小雨が降っています。
そんな光景の中、つがいで現れて深い緑に見え隠れしながら、悠々と森の中に消えて行く姿が神秘的でした。
3時間足らずでタルキートナへ到着。
バスは丘の上のアラスカンロッジに停まります。
ここはぜひ泊まりたかったなー。
デナリから来ると、ここの良さがわかります。
まずはレストランから続くこの開放的なデッキ。
ちょうどランチ時にさしかかる頃に着くので、レストランへ。
料理は洗練されていて大変ナイス。
ミネソタから夏の間来ているという学生の女の子が担当してくれた。
ひと夏のバイトとは思えないホスピタリティに感心させられる。
アラスカ鉄道もそうだったけど、労働力の不足は国内の若者の実習体験という形でうまく補っている感じ。
ミネソタの女の子は今から将来が有望なほど営業センス抜群で、ついもう一皿頼んじゃったりして・・・。
荷物はレセプションで、泊り客じゃないんだけどランチの間預かってもらえるかと聞くと快くOK。
ダウンタウンへ行くシャトルには本当は荷物を持って乗れないんだけど何とか乗せてくれた。
サービスもよくいきとどいた、いいホテルだなあ。
デナリの後でここに1泊するのはすごくいいと思います。
ワンランク上のサービスで潤う、そして何よりも、マウント・デナリの余韻を楽しむ。
このデッキから!
今日はしばし心の目で見る!
晴れている時はこういう眺めです(写真はしろくまさん提供)。
角度が違うので見え方も違います。
公園内でドーンとしたのもいいけど、ちょっと引いたこういう姿はまるでヒマラヤ。
公園内で見えた人も見えなかった人も、このホテルからこの姿を見るのは大きな価値があります。
もちろん今回のように見えないことも多々あると思いますが、それでもここは訪れる価値ありです。
左からForaker5304m、Hunter4412m、Mt.Denali6190m。
ランチを食べて荷物を持って何とかダウンタウンへ出てきた。
夕方のバスの時間までまだだいぶあるし
どっか荷物を預けるとこないかなあと考えて、博物館へ来ました。
博物館は苦手だけどここはちょっと感じが違う。
入場料を払って、閲覧する間これ置いていいですか荷物を見せると、まあ大変だこと、よかったらバスの時間まで置いときなさいよ、と案の定言ってくれた。
作戦成功。
やはりこれだけは見て行かないとね。
当時のマッキンリー史上初の冬季単独登頂を成し遂げて、行方がわからなくなった植村さん。
ちなみにここの日本文はしろくまさんが書いたんですよ。
そんな植村さんが最後に過ごしたこの町は、緑豊かで開放感があるというか、なぜかネパールのどこかに似ているような気がした。
自由闊達な雰囲気、アーチストが多い感じ。
ショップで何とはなしにビーズのアクセサリーを見ていたら突然おばちゃんに話しかけられて、私の作品を見てくれてありがとう、だって。
そういえばここにはStubbsという有名な猫市長がいるくらいだから、頭が柔らかいんですよね。(Stubbsはこの1ヵ月後20歳で大往生されたというニュースが日本まで届いた)
このロードハウスはすごく流行っていて、中に入るとまたすごい密度が濃い空間だった。
ここからユーコントレイルズのバスでアンカレッジへ向かう。
道路は片側2車線の立派なハイウエイで、バスが夏しか走らないのはもったいないなあと思った。