トロンハイムからボードーヘ
トロンハイムには朝8時半に到着予定。
次第に岸が近づいてきます。
木が色づき始めたところでしょうか。
このトロンハイムでは、沿岸急行船の北行きと南行きが出会います。
こうして2隻が並んでいると壮観です。
港は町外れですが、歩いて行ける程度の距離です。
港を出るとまもなく線路を渡る立派な橋~エレベーター付!~に出るので、反対側に降りたらもう中心はすぐです。
行ったことないので勝手な想像ですが、ダブリンっぽい街並み。ニューファンドランドのセントジョンズにも通じるものがあります。
この薬屋、以前もここで立ち止まった記憶があります。
今回は元パン屋を改装したホテル、ベッカリエ。
クラリオン系列に多いみたいですが、夕食付っていうのに興味をひかれました。
まだ昼前でしたが部屋は空いていたらしく、チェックインできました。
吹き抜けの屋根から光が入り、低層階のホテルならではの開放感があります。
吹き抜け部分がレストランになっていて、2階の廊下から見下ろせる構造になっています。
なるほど。ここで夕食もバッフェで出すのかな。
部屋はシンプルですが温かみがあってよいです。
しかしやはりスタンダード、ミニバーもお茶セットもないのが寂しい。
こういう場合は大抵コーヒー。紅茶はロビー階で24時間セルフサービスになっていることが多いです。
ここも同様、レストランのマシンが利用できました。
ここまでは忙しい旅でしたが、ちょうど土日になる今日と明日はゆったりです。
ブラブラと街に出てみました。
中心の広場ではファーマーズマーケットが開かれていました。
ジャムとかチーズとか干したフルーツや魚とか、近隣の生産者が持ち寄って売りに来るって感じです。
こういうのって意外と男性が興味を持ってのぞきに来ますよね。
実演販売もあって、にぎやか。
オリジナルのショッピングバッグやエプロンも売っていました。
広場を抜けるとトロンハイムが誇る世界遺産、ニーダロス大聖堂はすぐです。
訪れるのは、その裏にある美しい墓地。
以前6月に来たとき、その美しさに衝撃を受けました。
秋はさすがに花はないけど、落ち葉が地面を彩り始めています。
大聖堂の前には入場券売り場兼ギフトショップ&カフェができていました。
天気が良いので外でランチしよう♪
このスープはどう見てもアイスランディックスープですね。
あるいはそもそもノルウェージャンスープだったのか。
国旗も似ている両国はやはり兄弟みたいなもんなのでしょうか。
トロンハイム中心部はこんな感じです。
ベニスやアムステルダムと違って街中に水路はありませんが、駅前からボートクルーズのツアーも出ています。
橋のたもとを降りると、リバーサイドは公園のような散歩道が続いています。
昨日に続き、この先が不安になるような晴天です。
地元の人には最高の週末。
さて宿泊代金に含まれる夕食ですが、やはり朝食のレストランでのバッフェでした。
朝食と被りつつ、スープなどが少し加わる程度。
やはりちょっとわびしいかな。
さてここは郵便局です。
ほぼ白夜の時期に来たときこのドラゴンのライトに感動して、灯りが点いたところをぜひ見たいと思っていました。
ちょっと暗くなり過ぎました。
次こそはもっとトワイライトの時に来なければ。
この列車が北極圏の町、ボードーまで行きます。
到着は夕方5時半。今日は一日この列車で旅します。
ワンクラス上のコンフォートクラスには好きなだけ飲めるドリンクのマシンが付いています。
数年前はまずいコーヒーだけだったのが、今やカフェオレ・カフェラテ・カプチーノ・ココア・紅茶各種も加わりしかも熱々で美味しい!
長旅なので頼もしい。
座席は特に変わっていないようですが、エコノミーとの最大の違いはとにかく前が広いことです
小さめのキャリーなどは余裕で前に置けます。
食堂車というほどのものはなく、売店カーって感じの車両で簡単なランチ。
どこかで絶景だと読んでこの路線にずっと乗りたかったのですが、特にフツーなきれいさの中を延々と走り続けていました。
が、午後3時を過ぎたあたりから徐々に標高が上がり、風景が変わりました。
豊かな木立と水のあるキラキラした風景が消えて、荒涼とした世界が現れました。
どちらかというとスウェーデンの北部のような風景です。
白樺も落葉してしまっていますが、恐らくひと月くらい前には地面を覆う低木が真っ赤だったんではないかと。
両側に荒涼とした原野が延々と続き、列車はゆっくりと蛇行しながら走ります。
調べるとこの一帯はスウェーデン国境まで接する、ノルウェーでも特に広大な国立公園であることがわかりました。
サーミの文化圏も含まれています。
タブレットから顔をあげたその時、トナカイの群れ!
雁の群れが空を飛ぶような動きで、丘を駆けて行きました。
雄大な光景でした。
久しぶりの水の風景ですが、これは海。
独特の山並みが見え始めます。
大きな駅を過ぎ、線路は西へ大きく90度のカーブ。
ボードーヘの最後のアプローチに入ります。
恐竜の背中みたいな山並みに目を奪われつつ、家が点在する沿岸風景の中を走ります。
さて今夜も宿泊代金に含まれる夕食。
朝食の部屋でバッフェというのは同じですが、ここはステーキが山盛りでした。
やはりホテルによって色々みたいですが、作り置きをバットに並べてるっていう点では同じです。
簡単に済ませたいときにはいいと思いますが。
ボードーは第二次大戦中に壊滅的被害を受けたため、街並みは全体的に新しいです。
当時6,000人だった人口が今ではその十倍近くまでになり、ノルウェー北極圏第二の都市にまで発展しました。
トロムソ同様、緯度の割に温暖。まだ落葉しきっていません。
そういえば今回の旅で一番寒かったのはオスロで、北へ行くほど寒さが和らいでいく気がします。
空から見ると市街地がずっと広がっています。
恐竜の背中みたいな山はあの島だったんですね。
いよいよ最後の目的地、ロングイヤービエンに向かいます。