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スタッフ見聞録

2015. 10/21-9泊11日
ナポリからブルージュへ~南から北へ旅した秋のヨーロッパ

パリ左岸を歩く

次はパリを振り返って・・・というところでテロが起きてしまいました。

パリ在住の皆さんが安心して暮らせる日が一日も早く訪れますよう、心からお祈り致します。

チンクエテッレのローカル線からICEへ乗り換えてミラノ中央駅へ11:00に着いて13:00ミラノ・リナーテ空港発のLCCに乗ろうという計画。

ふん、そううまくいくかな。

他人事のように出かけると、なんと、再びまさかのオンタイム。

イタリアの鉄道も頑張っています。

今回はマルペンサじゃなくてリナーテ、ドゴールじゃなくてオルリー、と市内空港にこだわってみましたがしたが大正解。

*とにかく市内から近い

*利用者はヨーロピアンが圧倒的に多く、現地感たっぷり

*比較的小規模なので空港内でも疲れない

オルリー到着後、インフォメーションでカルネとエアポートバスのチケットを買っていたら、急に機関銃を持った迷彩服が増えてきてみるみるうちに色々な通路が閉鎖されていきました。外へ出ようとするとドアはロックされ迷彩服が立ちはだかり、一時的ではありますが空港内から出ることができなくなり、「空港閉鎖」状態でした。聞けばしょっちゅうあるんだそうです。テロが起こってしまいましたが、こうした警戒態勢がなければもっと被害が大きくなっていたのかもしれません。

30分後くらいにようやく閉鎖が解け、やっと乗れたエアポートバス。

パリ南部から入ってモンパルナス経由で凱旋門付近まで行きます。

メトロ4号線の終点付近のPort d'Orleans付近を車窓から見ていて、この辺でもローカルな活気があっていいんじゃないかなと思いました。

パリのホテルは中心ほど高いので、ロケーションを少し外せばその分安くなり、設備面も中心地よりは快適だったりします。

モンパルナスからメトロ4号線で2つ目、サン・シュルピス下車。

ホテルはサン・シュルピス教会のすぐそば。レンヌ通りから一本入った静かな通りに面しています。

夕方5時くらいだったと思いますが、日が暮れる前にと近くのリュクサンブール公園へ行ってみました。

キラキラした午後の光の中で撮りたかったのですが、西の方向の木立や建物にさえぎられて、もう日が翳ってしまっていました。

葉もだいぶ落ちていますが、ぎりぎり秋景色には間に合ったかな。

ベンチだけでなく色々なところに椅子が置いてあるので、少し座って行こうかなという気にもなりますね。

暗くなる前のひと時、仕事帰りの人たちが静かな時間を楽しんでいました。

サン・シュルピス教会前。

そもそも朝食は軽いラテン諸国。3スターホテルの朝食は大抵パンとヨーグルトくらいです。別料金を払ってまで付けなくてもいいかもしれません。

ここもバッフェじゃなくてレセプション当番の人がその都度用意してくれるスタイル。

地でお世話になっているドライバーさんがたまたま時間が空いたということで、少し付き合って頂いてしまいました。

左岸の各エリアをホテルを見ながらまわりたい。

そんなザッパな要望にふむふむ・・・とフレキシブルに対応して頂きました。早朝送迎でお疲れのところ、ドライバーさんなのに散々歩かせてすみませんでしたー。

早速ですがルレ・サン・シュルピスは教会の裏手にある素敵なホテル。

ちなみにホテル名でよくある"Relais"というのは本来は中継地みたいな意味で、"Hotel"も公共の建物という意味で、必ずしも宿ではないそうです。

そういえばエアポートバスの中から"Hotel Police"っていう建物を見て警察官専用のホテル(?)かと思っていたけどそういうことなんですね。

勉強になります。

どのホテルも入口に星の数を記載したプレートを表示していますが、このように料金も分かりやすく掲示しているところが多いです。最もこれはノーマル料金なので高めではありますが。

ここは部屋番号ごとに料金を書いているのがいいですね。

サン・シュルピス教会から駐車できる場所に移動。

この辺はBuci(ビュシ)通り。

メトロ10号線のMabillonの近所で、サンジェルマン大通の北側です。

細い通りに食料品やマーケットや庶民的なレストランがあって、活気ある楽しげなエリアです。

この辺りにもちょこちょこホテルがあります。

カフェの向かいにはベストウエスタン系のホテル・レフトバンク。

その並びにあるのがパリ最古のカフェとして有名なル・プロコップ。

創業はなんと1686年。世界史で習った絶対主義王権の真っ盛り、ルイ14世の時代です(日本では将軍綱吉の時代)。カフェの客は歴史の舞台に登場する有名人が名を連ねています。

カフェの裏側にある石畳の道。この石畳がまた最古クラスなのだそうです。

再びサンジェルマン通りを渡ります。

(M)OdeonからMabillonへ、大通りの南側を歩いてみます。オシャレなプチホテル系がちょこちょこあります。

こういう渋めの赤を使うのがうまいですね。

ここなどは2スターでこのコギレイさと安心感。星の数は参考になりますが絶対ではないですね。

どういうつもりで付けたんですかねー。

首をかしげつつ地味に笑えるネーミング。

レストラン「親戚」。

(M)サンジェルマンデプレ付近、サンジェルマン大通の北側には、ワンランク上のこじんまりしたオシャレなホテルが点在しています。ファッション関係の方がよく利用されるとか。

セーヌまで2ブロックくらいと右岸寄りのロケーション。左岸らしさを香らせつつも、高級感あるホテルが多いです。

ここは特に印象に残りました。直訳すればホテル・イングランド。

中に入ると、メガネが似合うシルバーグレイの紳士がきれいな英語で温かく迎えてくれました。壁一面のガラス越しに中庭が見える、こじんまりしてシックな美しいロビーです。

この人も常客だったのかな。

お客さんはやはりイギリスの方が多いんですかと聞くと、まあ確かにその傾向はありますね、と。

同エリアにある5スターホテル、ベルアミは対照的な雰囲気。イタリアンのインテリアでモダンにまとめています。これは好みが分かれるところでしょう。

サンジェルマン大通の超有名カフェがある角を入った、静かな通りにあります。ここはすんごいロケーションです。

(M)サンジェルマンデプレ付近、レンヌ通りと交差する辺りが左岸でも特に人手が多くサンジェルマン大通でも一番華やかなところでしょう。

2件の超有名カフェは観光客7割・常連3割くらいな感じだそうです。

こちらはかつて日本にもあったカフェ・ド・フロールです。日本人ギャルソン山下さんでも有名な超カフェ。

カフェ・ド・フロールと並ぶ超カフェ、カフェ・ドゥ・マルゴ。でも午前中ならこんなに空いてます。

サンジェルマン大通は私的には大通り過ぎ。

このレンヌ通りくらいが許容範囲です。

レンヌ通りのビオ・マーケット(土曜)は有機食品だけの市で、観光客にも人気だそうです。

今日は火曜日。火曜と金曜(?)は普通のマルシェが開かれています。

柿!こちらでも「カキ」

魚の種類は多く、日本の魚屋と変わらない気がしました。

火金の普通のマルシェは地元の人中心。左岸に滞在するなら、調理はしないまでもフルーツや野菜などを買いに来てもいいですね。

秋の後半くらいから路上で売り出される、消防士のカレンダー。ニューヨークのテロ以来、フランスでも消防士は英雄なのだそうです。

消防士自身が照れくさそうに立って売っています。

決まった値段は無く、まあ寄付みたいなもの。前のオバちゃんは1ユーロ払っていたけどそれじゃ印刷代にもならないんじゃ・・・と5ユーロにしてみた。

裏に名前を書いてくれるのです。

中は。本格的に渋い。

レンヌ通りをモンパルナスに向かってさらに歩き、(M)St.Placide付近。

この辺の雑貨屋でこんなランチョンマットを発見。仕事にめっちゃ便利ー。

この辺りはモンパルナスから歩いても10分足らずで便利。比較的分かりやすい近代的なホテルも多くなってきます。

その代表格がホリデイインですかね。

しかしその向かいにはクラシカルな4スターホテルも。

こちらは大変楚々とした佇まいですが、5スターホテル、ヴィクトリア・パレス。

昔からあり日本の方の利用も多い4スターホテル、ル・リットレ。

このあいだメールで何かの質問をしたら迅速丁寧に返信があり、さすがと思いました。

この辺りの静かな通りを歩いていたら、郵便配達の人に出会いました。

パリはこうして制服を着たポストマンがカートを引いて歩いて配達するんだそうです。郵便に限らず、中心部では宅配もさぞ大変かと。

レンヌ通りに戻って・・・。ここでまたためになるお話。

このように扉が高い建物がありますが、これは馬車を通すため。

昔の貴族は汚い地面に降りるのをいやがって、馬車から直接室内へ入れるようにしていました。2Fまで高さのある馬車から3Fのバルコニーを伝って部屋へ入るため、古い建物をよく見ると3Fのバルコニーが特に立派なんだそうです。

思わず見入ってしまった、芸術的なパテ屋さん。

サン・シュルピス付近に戻って来ました。

ここは200年の歴史を持ち、東京やNYにも空輸している有名なパン屋さん。以外にも何気ない、こじんまりとした佇まいです。

さて一旦車に乗って、カルチェラタンへ来ました。

大枠でサンジェルマン地区の中心が6区、こちらは5区です。5区に来ると、より落ち着いた印象になります。

環境もよく、いい感じの3スターホテルが幾つかあります。

ここなんか、ウエブサイトの写真よりずっとキレイ。

レンタルサイクル、ヴェリブ Velibです。

最後に訪れたのは(M)St.Michel付近。

シテ島が目の前のエリアで、メトロ駅の東側一帯は小さなレストランやバーがひしめいています。

とても活気があり夜は特に楽しそう。ギリシャ料理店も多いんだそうです。

この辺りでちょっとしたアクシデント発生。

行きたい方向の鼻先でレストランの食材を運ぶ車が道をふさいで動かないのです。バックしようにも後ろも詰まってしまい、そんな硬直状態が20分くらい・・・。

自分の仕事をするためには人には気を使わない・・・っていう場合もよくあるそうで。この町で車を思うように動かすのはほんとに大変。

右岸が目と鼻の先、この辺りに来ると人も車もぐっと多くなります。

ノートルダム寺院の前を通り、左岸を離れます。

セーヌ沿いの通りにあるアパートは人気で、よく送迎に来るそうです。ちょっと交通量が多いかな。

秋景色がきれいなシテ島

オペラ座近くのオフィスへ。

某ガイドブックにも載っているそうですが、Cafe des Abattoirsでランチ。

例によってビール飲みたいと言うと、パリのビールがあるよ!と。

おお!結構飲みやすい。

いわゆる日替わりランチセットを。

野菜などのサイドメニューとメインとコーヒーで・・値段は忘れました。肉が美味しいお店だそうで、ボリューム的にも満足でした。

ここはイキのいい日本人女性が店長さんで、現場でもテキパキ動いておられます。

なのでお客さんは現地の人や場所柄観光客や日本の方もちらほら。

夜はホテルの近くにあったので、ブリュッセルに行く前にレオンに行ってみました。

フリッツはちょっと冷めていたなあ。一人でも入りやすいファミレス的雰囲気は、気楽でいい場合もあるでしょう。

フィレンツェで夕食をご一緒したお客様に頂いたスイーツをホテルで。ディジョン名物のパンデピスというお菓子です。

しかもディジョンにお住まいのお友達お勧めのお店で買われたもの。

うれしかったですねー。

少しくしゃっとした紙袋が、一緒に旅して来てくれたんだーって感じで愛おしくて、捨てらずにとってあります。