スタッフ見聞録
2012. 3/26-4/5☆
ヘルシンキからベルゲンへ~春の北欧横断
スウェーデン最高峰ケブネカイセ。山麓にはSTFのマウンテンロッジがあります。
今度春に行くならノルディックスキーで行きたい。
(サイドトリップ) ケブネカイセの麓へ
夕方のストックホルム中央駅は結構な人出。
色々なお店があるので、乗る前に飲み物やスナック類は買い込んでおくのがいいです。
車内では大したものが売っていないので。
こんなマシンが何台もあります。
鉄道チケットの受け取りあ色々な方法がありますが、このマシンでプリントすることもよくあります。
予約コードを入れれば簡単に操作できます。
万が一うまくいかないときはチケットオフィスで予約番号を提示して申し出ればよいです。
乗り場はこういう掲示板で確認。
電車が入ってきた
。
とにかく行先を確認。
キルナやアビスコへは「ナルヴィーク」行きです。
贅沢は素敵。今回は(も)一人旅ですが個室寝台にしました。
ホテル代と同じくらいで移動費も入っているのでとてもお得だと思います。
3段のベッドとシンク付。
寝台車の旅は3名なら一番お得です。
電源もあるので湯沸しポットなどがあれば熱いコーヒーやスープなども飲めます。
鏡の
扉を開ける
とパックの水等が入っています。
シャワールーム(共用)の
キー
も付いています。
こちらは2等の寝台車。
6名1室で、昼間はこんな風に向かい合って座ります。
食事はこんな感じの簡単な売店と食べるスペースがあるのみ。
キッチンがないのでどうしても簡素なものしかありません。
温かいものといえばこんなレンジフードくらいです。
あとはサンドイッチやマフィンとか。
ビールやソフトドリンク、コーヒーはあります。
朝食もがんばってこんな感じ。
冬は暗い時間が多くよく眠れます。
眺めを楽しむという感じではないのですが、寝台車の旅はやはり非日常的で楽しいです。
さてキルナ駅到着。
駅前からニッカルオクタ行きのバスが鉄道に接続するかたちで出ています。
今回もバスを含めた通しのチケットが買えました。
(←これは行き先が違いますが同じバスです)
ニッカルオクタはケブネカイセ方面への足掛かりとなる場所です。
世界的に名高いトレッキングルート「クングスレーデン」の中でも一週間で歩けるアビスコ⇔ケブネカイセ間は人気コース。
キルナ⇔ニッカルオクタ間は舗装された快適な道ですが、車道はここまで。
ニッカルオクタから先はトレッキングかスキー、或いはスノーモービルかキャタピラー付の特殊な車両でしか進めせん。
ここは簡素ですが宿泊もできます
。
この建物はビジターセンターみたいなもので、宿泊客のレセプションでもありケブネカイセ方面へ行く人や帰って来た人がバスを待ったり一休みしたりする場所。
キルナへのバスやケブネカイセへのスノーモービルの時間などの情報、天気予報などの情報もここで色々と確認できます。
受付やカフェのスタッフは皆さんもちろん上手に英語を話します。
←毎日雨でもいいからケブネカイセだけは晴れて!という祈りが通じましたっ。
中は吹き抜け構造で、新しくてとてもきれいです。
小さいけど品揃えのよいショップもあり。
地元のサーミ人の工芸品は一見の価値ありです。
欲しいなと思ったら買っておいた方がよいです。
手造りなので、同じものにはなかなか出会えません。
ペットボトルのドリンクやスイーツなども売っています。
こちらは軽食も食べられるカフェ。
待ち時間に軽くランチ。
こんな田舎のサンドイッチもこじゃれてる。
今回は、スノーシューで19kmのトレイルをケブネカイセまで歩いて、帰りはモービルでという計画でした。
ところがニッカルオクタのレセプションに届けられているはずのスノーシューが来ていません。
ケブネカイセのロッジに確認すると、手違いがあった模様。
非常に丁寧な謝罪に怒る気にもなれず、スノーモービルのソリで行くことになりました。
こんな感じのソリに人や荷物を乗せて、スノーモービルが引っ張るのです。
時間が中途半端だったのか、乗客は私とロッジで働く現地のおねーちゃんと多少の物資。
ケブネカイセ・マウンテンロッジまで約1時間、しっかり防寒対策をして乗り込みます。
毛布が用意されているので足腰をさらに防御できます。
目の前に透明のボードが張られているのでこれで風が防げます。
トレイルは幅広く、整備されているというかモービルやスキーが行き来するので馴らされています。
時速20kmですかね。思ったより寒くなかったです。
というか、澄み渡る青空とあまりの絶景に興奮しまくりで、寒さなんて微塵も感じることはありませんでした・・・!
アップダウンはあまりなく、終始素晴らしい山の風景を正面に眺めながらの行程です。
冬は完全凍結した湖の上を突っ切ります。
湖まではニッカルオクタから5km程度なので、ケブネカイセまで行かなくても湖畔までのハイキングなら年間を通じて可能だと思います。
湖畔や凍結した湖上からの山並みは圧巻です。
まもなく気づきました。
ここはスノーシューじゃ無理だワ。
もしやってたら、大恥かいたでしょう。
ここはスキーです。結構いました。
皆ニッカルオクタからスキーでケブネカイセのロッジを目指しています。
天気も天気、スキーで行くのに最高の日でした。
標識も
スキーか
モービル。
荷物は担ぐ人もいれば、こんな風に引いてる人も。
そしてロッジが見えてきました
。
ケブネカイセ・マウンテンロッジ。
アビスコ・ツーリストステーションと同じSTFの経営で、「クングスレーデン」上にある宿泊施設でこの2つがダントツに設備が整っています。
本館。
レセプションとラウンジ、レストランがあります。
土足はダメなので皆さん室内履きを持ってきていました。
ラウンジとレストランはデッキに面しています。
本館の裏の斜面に宿泊棟が幾つか建っています。
結構な斜面を登り降りして本館との間を行き来します。
宿泊棟の中はこんな感じ。
各棟に共用のトイレと洗面・シャワー室が2-3室ずつあります。
1-2名用の部屋。
夕食は広いレストランがあり、3コースディナーを食べました。
やはり一人で食事していた、ガイドらしきおじさんと話し込んでしまい写真はこれしかないのですが。
量は比較的少なめで日本人にはちょうどいいくらい。
アビスコ同様美味しく、スタッフの対応もとてもよかったです。
日が傾いてきました。
周囲の風景が徐々にブルーに染まっていきます。
オーロラが出たら素晴らしいだろうなあ、と思いながら・・・寝ることにします。
自然の中ではなぜかいつもよく眠れます。
今朝もよく晴れています。
朝食のレストランに行くと、迷彩服の大軍団。
食べる量もすごいですが、食後に各自が紙袋にパンをしこたま詰めて持っていくので、レストランのスタッフはパンやハムなどを補充するのに懸命でした。
後で聞いたところ、先日ケブネカイセ上空でノルウェーから来たヘリが墜落し5人の命が失われるという惨事があり、その調査チームが来ているんだそうです。
さて、またこれで戻ります。
今度はほぼ満席。
ドライバーは来た時と同じ、サーミのおっちゃん。
帰りは山を背にして走るのでつまらないです。
座席を逆にできないのかな。
ニッカルオクタでバスに乗り換えてキルナへ。
3月末ともなると、北極圏でも路面はぐちゃぐちゃ。
防水性の高いシューズは必携です。
↑ツーリストオフィス前から出るエアポートバスで空港へ。
チケットは現金のみ利用でドライバーに直接支払います。
チェックインはこのマシンで、又はカウンターでもできます。
ここもぐちゃぐちゃ・・・。
飛行機であっという間にストックホルムへ戻ります。
アムステルダム経由でヘルシンキへ
北欧の古都・タリンとストックホルム
ストックホルム~オスロ
オスロ~ソグネフィヨルド~ベルゲン
ベルゲン
(サイドトリップ) ケブネカイセの麓へ
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