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長い移動の旅も終わり、最終目的地のグロスモーンに到着しました。


グロスモーン・ナショナルパーク<世界遺産>

グロスモーン。この言葉の美しい響きに惹かれてここまで来ました。

名前は同名の山から来ています。高さ806mですが、存在感のある山です。
響きはフランス語由来で、文字通りに「大きく憂鬱な山」、「孤高の山」、「偉大なる壁」。

グロスモーンは地球物理学のプレート理論を実証した場所とも言われ、
アイスランドなどと同様、地質学的に非常にユニークかつ希少な場所だそうです。

今回は3泊4日という時間の中で、ウエスタンブルックポンドとその周辺、
グロスモーン登山、そしてテーブルランドを視察してみたいと思います。



グリーンポイント
ウエスタンブルックポンドへ行く途中の海岸沿いにあります。

一見すると何の変哲もない、淋しげな浜なのですが・・・。

ここは世界中から学者が訪れる、古代の地層と化石の宝庫なのです。


これは海底の地層が垂直になっている非常に珍しいところ。

海岸から見上げるような岩の壁になっていました。


こんなところにも命が・・。

レイヤー上の岩は、1mできるのに6万年かかるのだそうです。

波打ち際の足元もよく見ると化石がいっぱい。

しかしこんな貴重なところ、誰でも勝手に出入りしちゃっていいんですかね。

細かい黒い点のようなものが、生命の跡です。

ここにあるほぼ全ての石に、多かれ少なかれこんな模様がありました。

こんな模様の壁もありました。

ここにも自然のアートを感じます。

NFの方はニューファンドランド島全体のことを"The Rock"と呼ぶそうですが、
少し分かったような気がしました。



ウエスタンブルックポンド
さて午後のウエスタンブルックポンド・クルーズに向けて移動。

歩きやすいボードウォークを、駐車場から湿地帯を30分くらい歩きます
湿地帯にはムースの足跡がいっぱい

ムースは夜行性なので日中は暗い木立の中で昼寝しています。

ボート乗り場に出ました。

ウエスタンブルックポンドは約30kmの細長い淡水湖。

地殻活動で隆起した陸が海への出口をふさいでできたものです。

両側に聳える700-800mの垂直の崖の間をボートで最深部まで入って行きます。

片道30分で大体一時間くらいのクルーズです。

ボートは2階にも2人掛けのベンチが両側にあり、結構乗れます。

フィヨルドに入る前は結構揺れる場合があるので、水しぶきがかかることもあります。

防寒兼用のフード付雨具は必携です。

ボートの上から見た桟橋とインフォメーションセンター。

ツアーは午前と午後の2回。

午後の場合はランチパックを持参して桟橋前の広場で食べている人が多いです。

公園内では営業行為ができないのでレストランがありません。

桟橋を出てまず湖を横断します。横風が強く荒れやすいのでスピードが出ません。

フィヨルドに入る頃雨が降り出し、撮影中断。

今までずっとカンカン晴れ続きでしたが、ここに来て初めて曇り空。

この辺りは今までとは気候が異なり、
変わりやすい山の天気とうまく付き合う必要がありそうです。

ボートクルーズはフィヨルド地形を理解するにはよいと思います。


フェアリーズ・パス・・・_(_がかってに名付ける)

ボートを降りて、帰路は少し遠回りになる小道のルートを取りました。

それまで北米の花ってもっと大雑把だと思っていました。

花も環境によって大きく変わるのですよね。

ここは木立が風と直射日光を遮り、木漏れ日の下で可憐な花でいっぱいでした。

あちこちに倒木があり、その上に苔が生えています。

苔のカーペットには小さな花の森がいくつも・・。

素晴らしい自然のアートに驚嘆です。

苔カーペットのアップ。

ほんとうに毛足の長い絨毯のようです。

やはり自然の美しさにはかなわないかも。

バンチベリー。日本ではゴゼンタチバナというそうです。

この花は環境適応能力が高いようで、色んな場所で見かけました。

倒木の滋養分は色々な花を咲かせます。

素晴らしい自然のサイクル。

トレイルは一瞬、川辺に出ます。

日当たりを好むアヤメが華やかに咲いていました。

草丈のあるものはまた見栄えがして素敵です。

ものすごく繊細で見とれてしまった白い小花。

少し雨が降った後の曇り空が、繊細な花達をよけい美しく見せていました。

今思い出しても心癒される、夢のように素敵な小道でした。

黄色の小花に縁取られた、人がやっと通れるくらいの細い道。

緩やかな起伏が心地よく、足は驚くほど軽く、自然に運ばれていくようでした。

通る人は少なく、妖精があちこちに隠れているかのような風情を
私達だけでたっぷり楽しむことができました。


さて今日は夕食の買い物をしておウチヘ帰ります。

やはり連泊はいいです。ゆとりがあります。

←海沿いの道を戻る途中の風景。やはり北欧っぽいところがありますね。

風土というものでしょうか。グロスモーンではこんな曇り空も似合っている気がします。

肉は冷凍ものが殆どなので、ここでは魚中心のメニューでした。

新鮮な魚はフィッシュマーケットで買うに限ります。

幸いみんなシーフード大好き。このマーケットには毎日のように行きました。

品揃えはタラ、サーモン、スキャロップ(ホタテ)、ムール貝など。


本日の夕食
マーケットでは今日はサーモンとタラをゲット。

タラはとろけるように柔らかくコクがあり、私的にはタラのイメージが一新されました。

そして昨日の残りのチャイニーズと昨日のシシャモも登場、ゴージャスなディナーに・・・。


シシャモを食す

一夜干ししたシシャモを焼きました。

昨日まで氷山の海を泳いでいたのですから美味しくない訳が・・。

絶品。

なぜ卵を食べないんですかねぇ。

明日はいよいよグロスモーン登山です。





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